ブランド作りは決してオシャレでカッコイイ仕事ではありません。長靴を履いて畑を歩き、船酔いしながら網を手繰
り、蜂に追いかけられながら山を転がり下る… 一般に、マックに向かってのデスクワーク的デザインとは真逆の、
作る方も請け負う方も、相当な覚悟が無いと出来無い仕事です。

地域創生の掛け声のもと、いろんな地域ブランドが生まれ、商品が出来上がりました。素材にこだわり少量生産。
だから一般流通品と比べ高額なものになるのも理解できます。で、多くの地域産品は、思ったほど売れていない。

なぜでしょう?

高いから売れない、のでは無いのです。価値を感じないから買わないのです。もっと言えば、生産者が持てる価値
ある情報が正しく届いていない(届ける努力をしていない)からなのです。
地方ならではの食材と食し方、それは“食文化”そのもの。
「私達はこんな食べ方をしています」、それが成熟市場に紹介すべき情報であり、大手メーカー品には無い商品価
値であり、愛すべき田舎者の強みなのです。

生産者の方々に、まず自分たちが作っているものや郷土に誇りと自信を持っていただくこと、その意識作りが私の
考える地域産品ブランディングの第一歩です。
哲多町の石灰岩、赤土…その組成はフランス・ブルゴーニュと酷似している、という情報がブランディングの骨格となっています。まさしく、お宝は足下に埋もれていました。岡山から全国に発信する本格ワイナリーの誕生です。
CLIENT : TETTA www.tetta.jp
WORKS : RESERCH / DESIGN / PUBLIC RELATIONS / SALES PROMOTION
不揃いでゴツゴツしたさつま芋のカタチ。そのマイナスイメージを“野生のチカラ”というレトリックで、表現は逆に“Japanese Sweets”で柔らかく。ブランディング導入初年度の売り上げは前年比220%を記録。
CLIENT : SOUN MITSUIMO HONPO www.soun-farm.jp
WORKS : RESERCH / DESIGN / PUBLIC RELATIONS / SALES PROMOTION
オリーブオイルのブランディングでイタリア本社に取材。かの地には無農薬という言葉が無いのに愕然。それが当たり前だから…と涼しい顔で言ってのける彼らにイタリア食文化の奥深さを感じ取りました。真っ当なモノ作りをしている人々に触れると背筋が伸びる思いがします。
CLIENT : ALAI JAPAN
WORKS : RESERCH / DESIGN / PUBLIC RELATIONS / SALES PROMOTION
瀬戸内海に浮かぶ北木島の魚介製品。灰で水分を吸収し味わいを凝縮させる製法を“とっとぼし”と命名。もはや美味しくて当たり前、地元での食され方、歴史、家庭での調理方法など、知られざる食文化の開示が地域産品の生命線だと感じています。
CLIENT : SHIMANOKOSI
WORKS : RESERCH / DESIGN / PUBLIC RELATIONS / SALES PROMOTION
岡山県の銘柄牛“千屋牛”。ブランドの語源とされるBurnedは他の牛と区別するための焼き印の事。であるなら…という事でロゴマークはこのような形(“千”と“牛”を合体させた創作漢字)に。
ブランディングの先祖帰り的な案件でした。
CLIENT : TETTA WAGYU BOKUJOU
WORKS : RESERCH / DESIGN / PUBLIC RELATIONS / SALES PROMOTION
地域産品の現場には愛すべき“オタク”が多くいます。6次化商品のキモは、個々のキャラクターを際立たせることと言っても良いでしょう。独自性を突き詰めれば個人の歴史こそ最強のコンテンツ。表現は生産者の“顔”と名前に行き着きました。
CLIENT : EARLY MORNING www.earlymorning.jp
WORKS : RESERCH / DESIGN / PUBLIC RELATIONS / SALES PROMOTION
四国香川のさぬきワイナリー。高温多湿という土地柄、国内外の銘醸地と戦うには過酷な条件。そこで、当地の気候風土に合う品種“香農大R-1”という葡萄を開発し醸したところ極めてユニークな味わいに。ネガティヴな事象をポジに転換するという地域産品ブランディング事例です。
CLIENT : SANUKI SA KOUSHA
WORKS : RESERCH / DESIGN / PUBLIC RELATIONS / SALES PROMOTION